学生時代、ハードロック・ヘヴィメタル系の洋楽を聞きまくっていた。
主にメロディアスな曲調であれば、普遍的なロックでもデスメタルでも構わなかった。
先日、SHY(シャイ)のボーカルを務めたトニー・ミルズが末期癌のため死去したらしい。57歳だった。
昔定期購読していたBURRNという洋楽雑誌を久々に立ち読みして知った。
このSHYというバンドは1983年発表のデビューアルバム「ONCE BITTEN... TWICE SHY」というアルバム1枚のみしか聴かなかったが、今でもたまに聴くことがあるお気に入りのアルバムだ。
オーソドックスなメロディアスハードの曲調にトニー・ミルズの艶のあるハイトーン。
80年代によくあるタイプのバンドだった。
商業的にはあまり成功しなかったようだ。
だがこのアルバムに収録されてある1曲がとても秀逸で、いまもその曲だけ聴きたくなる時があるのだ。
”REFLECTIONS”というバラード曲。
非常に静かでロマンティックな曲で、優しく歌い上げるトニーのボーカルも素晴らしい。
そしてラストにむせび泣くギターソロでフェードアウトする。
偶然にもこの素晴らしい1曲に巡り合えただけでSHYというバンドに感謝の言葉を贈りたい。
今日、久々に”REFLECTIONS”を聴いて、在りし日のトニーを偲ぶとしよう…。